設計・開発
熱間鍛造では、素材の変形抵抗を減少させるために再結晶温度以上の高温まで加熱し、金型を用いて素材に圧力をかけ、成形加工します。プレスの一打で形状が決定されるため、高品質の精密な製品を製造するためには高度な技術と経験が必要となります。「理想通りの製品を製造するためにはどうすれば可能なのか?」を深く追求し、試行錯誤を繰り返すことは、従業員のスキルアップを呼び込むと同時に、社全体のノウハウとして蓄積され、新たな技術の開発に貢献することにつながります。
このように高品質な製品の量産、コスト削減といった製造業において当然とも言える命題とともに、省エネ・省資源といった環境保全への取り組みもまた重要な位置付けとして認識しております。コンピューターによる設計・シミュレーションを導入することで、それらの同時達成を推進しています。当社では、総合加工シミュレーションシステム「DEFORM」を採用し、バーチャル鍛造を行うことで不具合の実態把握に対応。鍛造の際にネックとなってくる「シワを無くす」という難題をはじめとした問題点を、実際に鍛造を行うことなく掘り起こすことができ、その対策を徹底的に検証することができます。コンピューター上で何度も何度も形状トライができることは、金型の制作ロスの削減、金型作成の時間短縮にもつながります。
また、ポンチカス重量を大幅に減少させる新工法を導入することで、原材料や加熱、電力の削減に努めております。このように効率性はもちろんのこと、より無駄を無くした省エネ・省資源の工程を同時に追求し、複雑化する顧客ニーズに対応するよう取り組んでおります。このような作業のなかで培ってきたノウハウをもとに、高精度・高効率の生産体制を追求するべく、さらなる技術開発・生産性の向上へと日々邁進しております。
総合加工シュミレーションシステム
最先端の数値計算技術を駆使し、金属の材料の流れ・工具への負荷状態・熱処理による変形・切削時の切りくず予測など、あらゆる加工現象をコンピューター上でシミュレートすることのできるCAEソフトウェアです。
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